創意工夫をもって未来を切り拓く
・新たな手法で取り組む組織運営
・地域の資源を活かした魅力あふれるまちづくり
・一致団結してやり遂げるブロック大会
・価値創造人財の育成
・未来を切り拓く会員拡大
・理念の共感と理解を深める広報戦略
【はじめに】
伊都青年会議所は58年前「明るい豊かな社会の実現」に向け、橋本・伊都地域に所縁をもった65名の先輩諸氏により全国で329番目の青年会議所として設立されました。先輩諸氏が地域社会と深く関わり、青年会議所運動を継続した結果、今日の伊都青年会議所が存在します。
現在、アフターコロナという新たな時代の中、まちの問題や課題は変わりつつあります。時代が移り変わりゆく中で、私たちはまちが抱える問題や課題と真摯に向き合い、地域の未来に対し明確な展望を示していく必要があります。そのためには、私たちが長きに渡りまちづくりに携わってきた組織としての規律を守りながらも時代に即した組織であり続けなければなりません。メンバー全員が一丸となり、創意工夫をもって未来を切り拓き、地域の未来に私たちが展望を示すことで新たな伊都青年会議所として歩みを進めることができると考えています。
本年度のスローガンである「生成発展」は、「日に新たに」という意味があります。時代が移り変わりゆく中、今一度私たちの在り方を見つめ、真摯に努力し続けることで、新たな時代を指し示す方向性を見出さなければなりません。
そのためには、時代に即した新たな価値の創造が重要であり、必要不可欠です。「私たちは成長、進化し続ける」という想いを強くもち、地域の発展のため運動を展開し、未来への方向性を示すことで明るい豊かな社会の実現があると信じています。
【新たな手法で取り組む組織運営】
私たちの今があるのは、先輩諸氏が地域社会と深く関わりをもち、運動を継続した結果に他なりません。57年という長き歴史をつくることは、並大抵の努力では成し得ません。私たちは先輩諸氏が築き上げた歴史と伝統を大切にし、アフターコロナ時代の変化に対応できる組織運営が求められます。
昨今、メンバー数が減少の一途を辿り、一人ひとりの担いが大きくなる中、時間を有効に使い、時代に即した効率的な組織の運営が求められています。そのためには新たな手法を用い、効率的な組織運営体制を生み出していくことが必要不可欠です。コロナ禍においては、ウェブ会議の活用など画期的で効率的な手法が生まれました。会議運営に関してはウェブ会議やクラウド型
サービスを使用し、メンバー一人ひとりの担いを減らし、効率的に議論ができる手法を構築します。効率的な組織運営の結果、私たちがよりまちの問題や課題に向き合うことが可能となります。先輩諸氏から受け継いできたものを大切にし、規律を重んじながらも、それらを発展させるためにメンバー全員が一丸となって邁進し、組織運営を新たな次元へと昇華させることができると確信しています。
【地域の資源を活かした魅力あふれるまちづくり】
私たちの郷土である橋本・伊都地域は、古くからひとやモノの交流が盛んな地域であり、対外に誇れる自然、歴史、産業が数多く存在します。特に私たちの活動地域である一市三町すべてに世界遺産を有し、風光明媚な自然が随所に存在します。橋本・伊都地域の恵まれた魅力あるこの地域資源を活かし、創意工夫をもったまちづくりを進めていかなければなりません。
地域の資源というものは有形、無形に関わらず、地域内に存在するあらゆるものです。アフターコロナで変化したまちの問題や課題に対し、今まで用いてこなかった手法を交え、地域の魅力を発信できるまちづくり事業を行います。時代に即し、創意工夫ある伊都青年会議所の存在意義を積極的に示します。私たち自身が魅力ある地域資源をより深く理解し、魅力あふれる橋本・伊都地域を地域住民のみならず対外へと発信します。私たち伊都青年会議所が未来の世代の道しるべとなれるような、未来を切り拓くまちづくり運動を展開していきます。
【一致団結してやり遂げるブロック大会】
今年度、第54回和歌山ブロック大会伊都大会が橋本・伊都地域で開催されます。私たち伊都青年会議所は主管青年会議所としての責務を果たすため、和歌山ブロック協議会との連携を強化し、ブロック大会の成功へと導きます。そのためにはメンバー全員が一致団結し、ブロック大会の成功に力を注ぐことが必要不可欠です。
和歌山ブロック大会伊都大会では、主管青年会議所として式典の成功に向け尽力します。厳粛な空気のなか執り行われる記念式典は、経験の浅いメンバーにとって今までにない緊張感をもって挑むこととなります。この貴重な経験は、あと2年で60周年を迎える私たちにとって必要不可欠な成長と進化の機会となります。また、記念事業においてはまちの問題や課題を解決するための事業が行われます。和歌山ブロック協議会のより俯瞰的な視点から構築される記念事業は、私たちの郷土の魅力を対外に発信すると同時に、私たちが魅力あふれるまちづくりを行うための成長と進化の機会となります。メンバー全員が一致団結し、ブロック大会を成功へと導いた結果、和歌山ブロック協議会との関係はより強固なものとなり、主管青年会議所としての責務を果たすとともに橋本・伊都地域の郷土の魅力が発信されると信じています。
【価値創造人財の育成】
伊都青年会議所は経験の浅いメンバーが多く、今後の中心的な役割を担っていく人財育成が急務です。アフターコロナの時代に即した創意工夫が生まれる組織であるために、経験の浅いメンバーを中心に青年会議所としての知識や基礎的な物事を俯瞰的に考える力が必要です。
日本青年会議所事業への積極的な参加や他LOMの好事例を学び、青年会議所の知識を備えることで、能動的な姿勢や、当事者意識をもつことができる人財が育まれます。問題や課題を的確に捉え、解決に向けて主体的に運動に邁進することで将来の方向性を示すことができる時代に即した価値創造人財が生まれると確信します。伊都青年会議所が誇る多種多様な人財が次世代のリーダーとなり、創意工夫のある運動を展開することで、個々のさらなる成長につながります。その結果、伊都青年会議所がより盤石な組織へと成長、進化できると信じています。
【未来を切り拓く会員拡大】
伊都青年会議所はメンバー数が減少傾向にあります。橋本・伊都地域を明るい豊かな社会へ導くためには、志を同じくするメンバーを増やすことが必要です。
私たち伊都青年会議所メンバーが時代に即した新たな価値を創造し、会議所運動に取り組むことで、個々が確実な成長と進化を遂げることができます。その成長と進化は周囲に伝播すると確信します。メンバー同士が密なコミュニケーションを取り、青年会議所運動の重要性を理解することで、一人ひとりの拡大に対する意識が高まり、会員拡大の成果につながると確信しています。私たちが未来を切り拓き、橋本・伊都地域や地域に所縁のある可能性あふれる次世代の青年経済人と積極的に関係性を構築することで、会員拡大を目指します。
【理念の共感と理解を深める広報戦略】
私たち伊都青年会議所が創意工夫を凝らした運動を発信し、地域において私たちの運動がより広く認知され、共感と理解を深める広報戦略は必要不可欠です。
地域の人々に対し、伊都青年会議所運動を深く理解いただくためには、かたちに捉われずに様々な手法を用いて広報活動を活発化することが重要であると考えています。その時の状況に応じて手法を変えることができる新たな視点を持ち、実践していくことで広報がより効果的な発信となり、地域において私たちの運動の共感と理解が深まることにつながると信じています。
【おわりに】
58年目を迎える本年度は、私たち伊都青年会議所としての運動に加え、和歌山ブロック大会伊都大会において主管青年会議所として事業運営を行うこととなり、より一人ひとりの力と団結力が必要である1年です。しかし、それは成長し、進化することができる機会が多くあるというこ
とです。私たち伊都青年会議所とメンバーにとって大いなる飛躍につなげることができる
1年となります。伊都青年会議所が誇る人財が一丸となり、今一度私たちの在り方を見つめ、真摯に努力し続けることで、創意工夫のある運動に取り組めば、新たな価値の創造が生まれ、未来への方向性を示すことができます。これこそが生成発展であります。
時代が移り変わり、新たな時代の中での組織としての在り方を見つめ、先輩諸氏の意思を引き継ぎ、未来へとつないでいく。創意工夫をもって挑戦を続けることで、私たち伊都青年会議所が持続可能な組織として成長、進化し、未来を切り拓くことができると確信しています。