スローガン
凡事徹底
〜明るい豊かな伊都(ふるさと)実現〜
理事長所信
第42代理事長 楠 博州
「はじめに」
伊都の地でJCが創立され41年の歴史を重ねて来ました。 その歴史の中で、確かに物質的には経済復興をとげ豊かになったかもしれませんが、果たして明るい豊かな社会が実現し、 一人ひとりが幸せを実感しているかといえば疑わしいのではないでしょうか。かえって経済偏重主義のため精神的幸福を失い、 さらに物質的にもしっぺ返しとも思われる地球温暖化、全世界的な格差社会の拡大など諸問題は増大し、 先行きが不透明な時代となっています。だからこそJCの存在価値があるといえるのではないでしょうか。 われわれJCには「若さに裏付けられた行動力」「様々な研修によるスキルとそれを活かす機会」 「友情に支えられた世界的なネットワーク」そして「社会に貢献しようとするこころ」があるのですから、 自信をもって社会に貢献し地域の期待に応えましょう。先輩たちから受け継いだ地域活性の運動を止めてはならないし、 次世代にバトンを引き継ぐ責任がわれわれにはあります。今が幸福なら、自分だけが幸福ならそれでいい、 というのではなく社会全体が未来にわたり持続的に幸福であるよう、 現代のわれわれが今行動しなければ明日はないという危機感と使命感をもって事業に取り組み、 明るい豊かな活力あふれる地域づくりに邁進していきましょう。
しかし、現実をみれば、理想と現実は違い、経済が逼迫し地域の力が低下していると感じます。 事実会員数の減少に歯止めが効かないのもその現われかと思います。 ことしのスローガンの「凡事徹底」とは現実にできることを精一杯に積み上げて、 言行一致を続けていくことを目標としています。他人に厳しく自分に甘いのが今の世間の潮流で、少ない負担で、 より多くのサービスを受けようとしています。それが現代の価値観なのだから、それ自体を批判することはありません。 われわれJCも時代に即しその組織、内容も変わっていかなければ時代に取り残されてしまいます。 会員拡大の面からも、公益法人取得にむけても、一層の組織変革の必要性があると考えます。 次世代につながる組織への方向性を本年作り上げたいと思っています。 全体としての変革が組織なら、個人としての変革は個人の意識変革です。 メンバーの皆さんには無理をするのではなく、自分なりの精一杯のJC運動をすることを目指していただきたいと思います。 どうしてもだめなときはだめでいい、自分にうそをつかないで、 仲間に対し恥ずかしくない自分なりのベストを尽くしたJC運動であれば十人十色のJC運動があっていいと考えます。 自らを問いかけ、できていなかったときは反省し、次回にできればそれでよしです。無理は苦しみとなり、 JCから楽しさを奪います。どうか皆さん楽しいJC運動をともに行っていきましょう。
「全員が責任感をもって会員拡大」
会員拡大専門の委員会を本年設けます。どんなにすばらしい組織や事業であってもそれを拡め、 行う人がいなければ何一つとして成果は得られません。近年拡大の成果を得られていないことを真剣に検証し、 どこがわれわれに足りないのか、どこが自分たちの良いところなのか、短所と長所をきっちり把握することで、 メンバー一人ひとりが誇りと自信を持って拡大することができるはずです。30名をきる状況で待ったなしです。 メンバー一人ひとりが他人事ではなく、自分のこととして拡大を考えることが大事になってきます。 組織として拡大につながる変革を提案していただき、全員で会員拡大を未来のために行っていきましょう。
「事業検証による能力アップ」
JCは単年度制により常に新鮮でチャレンジすることが可能ですが、 反面積み上げてきた歴史が途切れてしまう危険性をはらみます。単年度制の良さはそのままに、 より効果的な各事業を行うため事業検証専門の委員会を設け理事会で精査します。 このことで予算面でも、公益性にかかわる説明責任においても十分な準備もできますし、 各事業も年間を通じより内容の濃いものとなり、メンバーのスキルアップも図れ、連続性がうまれることとなります。
「情報伝達と管理徹底」
LOM情報の伝達については、まずより効果的で、 JC運動をわかりやすく地域に伝達できるホームページを作成します。 JCの存在意義や、魅力を感じてもらえるようなものにすることで、メンバーも自信と誇りをもって事業に取り組め、 拡大も堂々と行えますし、そのホームページから拡大に十分つながるかと思います。 ただホームページだけでなくあらゆる媒体を精査した上で使用し、JC運動や各事業を地域へ伝えきることを考え、 魅力を発信するとともに公益性のための説明責任を果たしていきます。
管理徹底については、組織運営の要を担う実務的な役割として、 当たり前のことを当たり前に行えるようにメンバーサービスを充実します。無駄を省いた組織運営のシステム化を図り、 各委員会が事業を効率よく取り組めるようにしますので、メンバーの皆さんには事前資料配信や会議の定刻開催、 議案の意見対応などご協力のほどお願いいたします。徹底を図るということはかなり困難を伴うかと思いますが、 新しいアイテム等を導入し、少力化を行っていきますので、 今後の運営のためとご了解いただき重ねてご協力お願いいたします。
「自信と誇りにみちた地域(まち)づくり」
われわれの住む伊都地域は、風光明媚な自然に恵まれ、長い歴史と文化を持ったすばらしい故郷です。 ただ経済停滞の中、自信をなくしてしまっているのではないでしょうか。この地域の独自性、長所を調査研究すると共に、 地域の人々の要求を精査し、ニーズにあった事業を行うことで自信と誇りを取り戻すようにしましょう。 またその成果を効率的に情報伝達し地域活性化に努めていきます。これは公益法人取得を目指すことにつながり、 伊都の豊かな自然を活かすことで温暖化をはじめとする環境問題にも対処することにつながります。
「世界遺産を活かした平和なまちづくり」
まちづくりの中でもわれわれの地域の最も大きな利点は、世界遺産を持つことでしょう。 先人たちが愛しみ、遺し守ってきて、先輩たちが尽力して世界遺産登録となった『紀伊山地の霊場とその参詣道』 を有効にまちづくりに使わない手はないでしょう。行政や他NPO法人などや、他の世界遺産を持つ地域などと、 先進例や失敗点について話し合い、協力し合うことでより効果的なまちづくりができると思います。 そして伊都から世界へ平和なまちを発信しましょう。
「力強さと気概ある指導者開発」
われわれJCメンバーは恵まれた環境にあります。もちろん自分の努力による点もありますが、 まわりの人々や地域の助けなくして今の立場には居られていないでしょう。 だからこそ地域に感謝して貢献することが必要となってきます。研修を積みその能力をアップさせることで、 より一層地域に貢献することができ、またメンバーが指導力を発揮することでより地域が活性化することは間違いありません。 少しぐらいの失敗やマイナスを跳ね返す若さあふれる気概を持ち、地域を活性化に導く指導者を養成したいと思います。
「会員相互の人的ネットワークの構築」
JCには4万人をこえる仲間がいます。 メンバーそれぞれがJCのほかにも様々な組織に入ってネットワークを作っていますが、 それらに比較してもJCは最大のネットワークでしょう。各地域のネットワークを事前に調査し、 できるかぎり地域の祭り等にも協力、参加し合い、会員拡大や地域発展につなげていきましょう。 また各人の取り組み様は違っても、JCは明るい豊かな社会の構築を目標とする同士です。 そのネットワークをより強固なものとし、すばらしい事業を地域、ブロック、地区、国、世界と広げていくために、 会員大会など各種大会に積極的に協力、参加し、また協働運動にも協力し地域や国の発展につなげていきたいと思います。
「最後に」
ものの習いで世阿弥の言葉、千利休の言葉、川上不白の言葉とも言われ、重要視される言葉に
守破離(しゅはり)
とあります。守とは基本を正確かつ忠実に守ること、
破とは身につけた形や技を洗練し自己の創造をはかること、
離とはさらに前進し、独自の道を確立すること。
千利休はその歌に
『規矩作法(きくさほう)守りつくして破るとも離るるとても本を忘るな』
と詠んでいます。今年一年メンバーの皆さんには、クリード、JC宣言、綱領、5つの問いかけなど
JC運動の基本を忘れることなく、その一方で十分に自分の個性を発揮し
使命感を持って地域活性に存分にご活躍いただきたいと思います。
皆さんの活力(ちから)を地域のために。





