~未来につながる組織であるために~

基本理念
社会に地域に必要とされるJC
自己を超越、時代に応じた変革
基本方針
1)つながりを広げる、行政や各種団体への提案と協働
2)つながりを深める、必要とされるJAYCEEの育成
3)つながりを強める、会議運営能力の向上
4)未来へつなげる会員拡大
5)55 周年60 周年へつながる運動

はじめに

 我々の集う「一般社団法人伊都青年会議所」は、「橋本・伊都青年会議所」として1966年に全国で329番目の青年会議所として設立されました。青年のもつ英知と勇気と情熱をもってお互いに信じあう青年経済人の集いであります。趣意書に掲げられた精神は、今もかわらず受け継がれ、私たちを動かす原動力となっています。

「橋本・伊都青年会議所 設立趣意書」

 高野の霊峰と紀ノ川の清流に位する和歌山県伊都地方は、われわれのこよなく愛する郷土であります。
土にはぐくまれ、水の恵みをうけてわれわれは育ち、又、同じ郷土にわれわれの子孫は伸びてゆくことでありましょう。
このことを思いますとき、当地域の発展を希求するのは当然のことであります。「地域社会をよりよりよき福祉社会に」「より明るい豊かな社会」にするためには何のためらいもなく貢献したいものであります。
祖国日本の将来に対しても全く同じであります。「福祉国家の建設」は私たちの念願でもあります。
青年会議所は、この精神を基盤として青年のもつ英知と勇気と情熱をもってお互いに信じあう青年経済人の集いであります。青年の進むべき行動目標をつねに誤ることなく、世界組織の一員となって、全国の仲間たちと交流を図り、地域開発の為に貢献することを期するものであります。
1966 年7 月

青年会議所の魅力

 伊都青年会議所は、1966年に高い志を持った65名の先輩の熱い想いによって誕生した団体です。この団体に所属することで、地域の諸先輩方と出会います。そして世代を超えた交流による地域のつながりを持つことができ、さらに自分自身に対し良きアドバイスを貰い、引き挙げて頂き、自己成長にもつながりました。

 また、一番大きい魅力は、同年代のメンバーとの出会いだと思います。青年会議所活動の事業を通して、共に切磋琢磨を繰り返し、友情を育んで行く事が出来ます。そして「同年代の絆」を持ち、JCを卒業しても、かけがえのない永遠の友となる関係を作り上げることが出来る場です。
この場を私は社会人の学校だと考えています。社会人であるから義務教育ではなく、志のある人が通う学び舎だと認識しているのです。「奉仕」「修練」「友情」の三つの信条のもと、ボランティアや行政提言等の社会的課題に積極的に取り組んで「より豊かな明るい社会」を目指す20歳から40歳までの学び舎です。産まれてから20歳までは、身体的成長があり、20歳から40歳までは、精神的成長があります。その精神の学び舎が青年会議所だと考えます。
青年であるが故の失敗もありますが、青年であるからこその何も恐れずに挑戦できる行動力もあります。英知と勇気と情熱を持ち、信念のある想いを抱き、失敗を恐れ無いことで、現状を打開して行く為の果敢な行動力を持つことが可能となります。

社会・地域へ青年会議所運動の発信強化

 私たちが目標として掲げている一つに「より明るい豊かな社会」があります。先輩方はその目標の為に躊躇なく、断続的な貢献を重ねて来ました。そして半世紀が経過した今、我々JAYCEEは今一度、過去の橋本・伊都エリアでの実績を検証または再確認し、未来の橋本・伊都の地域発展につなげる必要があるのではないでしょうか。今までの連携協力・交流支援してきた過去のつながりを検証した上で、拡散性の高い、つながりが広がるJC運動が必要だと考えます。

 そして、時代の変化に応じたJC運動で在るべきと感じています。価値観が多様化された社会の中において、求められ必要とされるJCであるためには、様々な工夫や臨機応変さも必要ではないでしょうか。JCは単年度制の組織であり、迅速な団体であると思う。この得意とするスピードを駆使し、社会のニーズやこの地域に不足しているもの、その状況を捉え、最善の方法を模索し、素早く取り組むことが大切ではないでしょうか。

 また、波及効果の高い連携となるためには様々な発想も必要となります。ただ要請を受けるだけの一方通行な関係では無く、JC特有のネットワークや柔軟性を武器にした、行政団体の脆弱点を補填できる関係性を構築できないであろうか。災害時においては行政や社会福祉協議会と連携協定の締結をしておくことで、JCのネットワークを活かした支援ができ、大いに貢献可能となります。この様な相互の関係性を保持し持続することが可能であれば、強固な連帯関係となり、未来につながります。

 JCが必要とされ、頼られる存在になり得れば、より多数の地域の住民を巻き込むことが可能となり、大きな波及効果を生む事ができます。我々が行政と共に地域を先導していき、伊都橋本に住む市民が自然とまちづくりに参画し多数の市民と共感しうることで、明るい豊かな社会へ近づきます。

必要とされるJAYCEEの育成

 この伊都青年会議所は自立した社会を創り出すために、自らのためだけではなく利他の精神を持ちながら、率先して地域のために行動できるリーダーを育成する学び舎であります。まずは、豊かな地域を創造させたいと大きな目標を掲げる我々JAYCEEには、多数の情報から必要な情報を選択し処理できる能力や、一人ひとり持っているスキルの向上が必要であると考えます。

 そして、自立性と公共性を兼ね備えた青年経済人として自己研鑽する機会を創出し続け、地域、企業のリーダーとして活躍できる人財を育成し、この組織をつなげていかなくてはならないのです。地域のリーダーとして様々な運動を先導する我々が資質を向上させ常に自己研鑚することで、初めて地域に対して影響力のある運動を展開できるのです。つまり、個々の成長の為、資質向上の為に様々な投資をおこなっていかなければなりません。金銭的投資でなく、時間やエネルギーを次世代の為に費やすことで、伊都地域の未来につなげます。

 個人の人間力向上が組織の進化となり社会の発展と成り得ます。我々メンバーが個々の資質を向上させ、社会の変化や価値観の多様化に対しても柔軟に対応可能な人材を育成し続けることで、伊都青年会議所は社会に必要とされる学び舎へと昇華します。

 

現況を捉えたLOM運営と規律ある組織運営

 我々の団体は、20歳から40歳までの限られた年齢の組織であり、卒業が存在します。この青年期の限られた時間は有効に活用され、精神的成長を促す有意義なものとするべきである。我々に与えられた時間は、自分のため、友のため、家族のため、地域のため、社会のためと、外向きに大きく広げていかなければならないのではないでしょうか。

 まず、団体名称は伊都青年会議所であります。この会議所と表現する意味を、深く認識していただきたいと思います。JCの会議は、国連や国会などの公式会議で採用されているロバート議事法の元で進められています。物事を進める時は、委員会で集まり企画を立案し、諸会議にかけます。その会議にて、幾度もブラッシュアップを重ねた後、賛否を取り決議していきます。このプロセスが非常に重要であり、会社や他団体においても活用できます。規律ある組織運営とするには、ロバート議事法を学び、会議中の発言方法やルールの認識を高め、諸会議の質を向上させなければなりません。

 そして、組織運営や実施事業が現代のメンバーに合っているか、会議所と言う名に相応しい会議運営を実施出来ているのかを追求し続けていきたいと考えます。諸会議を充実したものとし、JC運動を多く拡散し、社会に好影響を及ぼして行かなければなりません。

日本青年会議所、各地会議所との連携

 日本青年会議所全体においても問題となっているのは、会員数の急速な減少で、我々の伊都青年会議所や和歌山ブロック協議会内の各地青年会議所においては非常に顕著であります。厳しい社会情勢や少子高齢化が主たる理由とされています。JC運動・JC活動をしていく上では、会員数の減少は人間力と組織力の低下となり、一番のボトルネックとなってしまいます。この難題を乗り超える為にも、ブロック協議会全体での広報活動や情報共有が必要と考えています。1人でも多くの市民の皆様に我々の活動を伝えなければなりません。

 まず、県内8LOMや近畿地区協議会と連携し、スケールメリットを活かした、行政との連携、各種団体との協力を、強化する事が重要です。各地域の社会問題や様々な情報を得て、相互協力することで、地域との繋がりは強まります。そのことにより、JCの運動・活動・魅力を発信し青年会議所のメンバー増強にもつながります。

 そして、広報活動における課題として、どんなに素晴らしい活動をしていても、それが認知されなければ意味がありません。幅広い年齢層に認知してもらう為の方法として、インターネット・SNS・広報・広告の活用が不可欠です。それは、時代に時代に合った発信力、浸透力の強いものである必要があります。情報の収集と発信が可能な仕組みを確立し、継続して行く事で多くの地域市民に影響力を与える事が出来ます。的確な情報発信を行うことで青年会議所のイメージアップを図り、情報を広く伝えることが会員のコミュニケーションを強固なものとなり、同時に潜在会員の入会意欲につながります。

55 周年60 周年へつなぐという意識

 少子高齢化、人口減少と深刻な問題を抱える現在において、今までの考え方や方法論では様々な問題解決することが難しくなってきていると思います。既存のやり方や、固定観念から離れ、失敗を恐れず挑戦し続け、検証することによって組織のバージョンアップを繰り返してしていかなくてはなりません。伊都青年会議所もまた未来に向けて進化していかなければならないと考えます。

 そして、明るい豊かな社会の実現を目指しているならば、社会に貢献可能な必要とされる組織で在らなければならないのではないでしょうか。JCは何を求められているのかを改めて考える機会は必要です。社会や市民のニーズやウォンツに沿った運動が重要です。しかし、受け身になり要求され行動するのではなく、能動的に提案・提言・発案をしていくべきであります。JC宣言文にも謳っているように、自ら率先して行動するのであります。

 また、我々は青年会議所で何を学び、何を自らの糧としていき、それは何のためなのかを今一度考える必要があります。その導き引き出した事を実践し、数多くの先輩方からの志を継承し、時代に応じた青年会議所運動を連綿と引き継がなければなりません。その中でも我々の理想や理念である根幹は、揺らぐことなく次世代につないでいかなければなりません。

結びに

 我々は明るい豊かな社会を構築するため、自らを成長させるため、貴重な時間を費やし青年会議所運動に従事している。この目標を掲げて活動している限り、我々は社会に必要とされる人間であり組織であるはずである。必要とされる重要な役割があることで、社会貢献度と認知度を高められ、同じ志を持つ者が集まるのではないだろうか。生物学的には、強い物が生き残るのではなく、環境の変化に対応する物が生き残るのである。我々は現代社会に順応した組織となり社会を牽引していきたい。

 そして、2020年代にはコンピューターの性能が人間の脳をはるかに凌駕すると言われ、人間が作った人工知能が人類の頭脳を追い越すポイントはシンギュラリティーと表現される。また、戦闘機がマッハ1を超える瞬間に自ら出した爆音の壁を突き抜ける時、ソニックブームと言う衝撃波が発生する。これらはつまり、自分自身が生み出したものを超越する瞬間である。自分が作っていた壁を突き抜けるのである。これらの例を人間で示すならば、筋力は生物的な観点から7割程度の力しか出せない様に脳で制御されている。自己を超越するためには、「できない」「不可能」と限界を決め付けることなく前に踏みだす必要がある。自ら設定した限界点を突き抜け 時代に応じた変革を成し遂げたい。