理事長所信

スローガン

失敗を恐れない

〜信念を貫いて前に進む〜

基本理念

地域と日本の将来を考える

参画したくなるJCをめざす

基本方針

地域の中長期ビジョンの策定

既存事業に新たな目標を設定し、事業の発展と進化を図る

持続的に会員数を増やし、維持していく

JCの全国的な人的ネットワークを生かした人脈作り

地域との価値感の共有

理事長所信

第43代理事長 溝端 繁樹

「はじめに」

以前、例会で東大阪の人たちが取り組んだ「まいど一号」の話がありました。その中で「JCはたいへんよいことをやっているが、一年ごとに理事長も、やることも変わる、それだと大きいこと、継続的にやらないと成し遂げられないことは取り組みにくくなる、もうちょっとそこのところを考えたらどうか」という話がありました。

今後、伊都JCをどういう団体にしていくか。橋本市伊都郡をどういうまちにしていくか。JCしかない時代からJCもある時代になった、といわれるが、では今後JCは何をしていくべきか。似たようなことをやるところが周りにいくらでもあるのであれば、他にできないことをやるしかない。それにはやはり長期的な視点が不可欠だと思います。JCの存在意義は何か。もし存在意義の濃い薄いを会員数で測るなら、薄れているということになってしまいます。入会を促す時、入ってみたい、やってみたいと思わせられないとしたら、それはなぜか。明るい豊かな社会を実現する活動、といってもやはり抽象的でイメージしにくい。「今これをやろうとしている、こういうことをめざしている、こうなったらおもしろいやろ、いっしょにやろう」という具体的な何かがあれば随分違うと思います。仕事上のつきあいで、とか、仲間作りのために、入会する、これももちろんたいへんに良いことですが、これだけだとやはり限界があるし、活動に拡がりを持たせられないと思います。この町をよくするために、和歌山県をよくするために、日本をよくするために活動しよう、という動機が、もっと強く、はっきりとしたかたちで、持たせられなければならないと思います。

「年会費が高い」、「忙しくて時間がない」と言っても、だれしも優先順位をつけてお金の使い方、時間の使い方を決めているでしょう。JCは外から見て、その優先順位が「低い」と思われてしまっているところがある。しかし、JCがやろうとしていることは本当に優先順位が低いことでしょうか。今、われわれが日々仕事をしていて、生活をしていて、世の中がおかしい、間違っている、と思うことはないでしょうか。あるいは日本の、地域の将来を考える時に「これではいけない、なんとかしなければ」と思うことはないでしょうか。それを正すために何かをすることが優先順位が低いことでしょうか。それを後回しにするのであれば、世の中の悪化の加担者と同じになってしまいます。周りがよくなってはじめて自分も良くなるのであって、自分だけ良くなろうとしてもなれないと、誰もが言いますし、よく叫ばれます。しかし、それを実行する人が今はとても少なくなってしまったように思います。昨年のサマーコンファレンスでもパネリストの方が言われていました。地域で何かを変え、成功体験をしてください、その積み重ねが日本を変えていく、と。あそこの地域ではJCが中心になってこんなことを実現した、こんな町になった、自分たちのちからでこれを実現した、そういうものを作っていこうとすると、JCはもっとパワーを持てると思います。

「地域の中長期ビジョンの策定」

例会や大会などでいろんな示唆が語られますが、今我々がやるべきは示唆の機会を作ることではなく行動だと思います。ただし、一年でできることは限られていますし、その年の理事長や役員がその年に何をやるかを決めていくでしょう。そんな一年一年の話ではなく、メンバー全員で、(あるいは、外部の人に意見をもらってもいいと思いますが)意見を出し合って、五年後、十年後あるいはもっと先の話をすべきではないかと思います。五年後十年後にこれを成し遂げる、という具体的目標を設定してみてはどうかと思います。東大阪の「まいど一号」のように。ひったくり件数日本一だった町が、修学旅行の見学コースに入れられるまでになった、まちの人たちが自分がどこに住んでいるのか言うのがいやだと言っていたのが、今はものづくりの町として胸を張れるようになったと言ってくれる、と例会の講演で、涙を流して話されていたことに、感銘を受けた人も多いと思います。

今我々の地域はどうでしょうか。どういう目標を掲げて自分たちのまちをデザインしていくべきか、考えてみればいいと思います。これはあくまでも例として挙げるのですが、全国には都会から遠く離れた田舎の町でもオリンピック選手を特定の種目で何人も輩出しているところがあります。おそらく町の人たちが意図して施設や指導体制を充実させたりして努力した結果だろうと推測します。われわれの地元でも古くは水泳でオリンピック選手を何人も出していますし金メダルも獲っています。紀ノ川で泳いでいた人が何人も世界一候補になっていたわけです。こんなところはおそらく全国でも他にないのではないでしょうか。今もしそうなったら物凄く話題になり全国的に有名な町になるでしょう。また例えば、フィルムコミッションに取り組むなら、高野山に映画を誘致して国際的な映画祭に出すことを目標にするとか、おもしろい目標はなんでも考えられると思います。また、交通インフラに関する目標でもいいと思います。例えば、関西空港と高野山を結ぶリムジンバスを30分に一本走らせるとか、和歌山線を30分間隔で運行させるとか自転車ごと乗車できるようにするとか、地域の飲食店間に夜間バスを運行させて飲酒客を呼び戻し飲食店の活性化を図るとか、あくまでも例ですが「こうなったらいいなあ」とみんなが思うことを目標として設定し、それに向かって「今年はこんなことをする、来年はここまで行く、三年後はここまで近づける、・・・・」というようなことを考えていけばいいと思うのです。

そうして仲間を集めればいいと思います。いろんな人を巻き込めばそれだけその目標は達成に近づくでしょうし、目標をめざすところから色んな工夫が生まれ、努力が生まれるでしょうし、楽しみも生まれる。何を目標にするかはみんなで決めるべきことですが、JCが地域の総意をまとめる、あるいは先導する、そして、実現する、もしできたらこんなに楽しいことはないでしょう。何を目指すかは外部に公募してもいいかもしれません。

「既存事業に新たな目標を設定し、事業の発展と進化を図る」

JCが継続してやっている事業としては、ラブリバーや北方領土返還運動などがあります。また毎年、青少年のためになるイベントや地域の歴史や文化を再認識するための事業を多く実施してきています。これらの活動はもちろん少なからず地域のために役に立っていると思いますが、これらについてももっと具体的な目標があったほうがいいのではないかと思います。たとえば、青少年事業であれば・・・。今、この地域では子供の数が減っています。全国的に少子化しているとはいえ、全国には子供が増えている地域もあります。で、あれば子供の数を増やすという目標を立ててもいいのではないでしょうか。これはあくまでも例ですが、あのまちで子育てがしたい、と思われる町にすることを目標にするとか、あそこで育った子供はみんな親孝行で責任感が強い、と評判が立つようにするとか、これはちょっと抽象的なのでもっと具体的な目標でないとダメだと思いますが、とにかく何かしら具体的な目標を立てることが必要だと思います。

ラブリバーにしても、紀ノ川(吉野川)をどんな川にしたいのか。日本一長い信濃川、日本一の清流四万十川など、有名な川というと色々ありますが、例えば紀ノ川も何かの点で傑出した点がある川を目指してみたらどうでしょう。「和歌山県といえば、あの○○で有名な紀ノ川があるところですね」と言われるような。継続して取り組むなら何かそのような具体的な目標設定をすればいいと思います。

地域の歴史や文化遺産の価値を掘り起こし再認識していく事業でも、応其上人について、万葉集の歌枕について、町石道について、眞田庵についてなど何でもいいですが、いろいろととおもしろい目標が考えられると思います。

このように、いままで継続的に実施してきている毎年の事業にも、さらに高い具体的な目標設定(会員全員、地域全体が共感できるもの)をして、さらなる発展的な展開を図ればいいと思います。もしくは時代の変化に合わせて、少し別の形に進化させていってもいいかもしれません。

「持続的に会員数を増やし、維持していく」

まず今年度終了時までに40人まで増やしたいと思います。さらに次年度以降の会員数計画を策定します。地域別、年齢別、職域別に具体的人数の目標設定をします。橋本市伊都郡内で地域的偏りなくバランスがとれた構成を目指したいと思います。年齢的にも職域的にも偏りをなくしたいと思います。職域でいうと今までにない職種の人も入ってもらって視野を拡げたいと思います。「JCに参加すれば色んな人と知り合えるから勉強になる」と言われるようにしたいと思います。

「JCの全国的な人的ネットワークを生かした人脈作り」

LOM内はもちろん、和歌山県、近畿、日本全国と他LOMとの人的交流を図り、会員全員に、必ず「JCならではの財産=人脈」を持って40歳を迎えてもらいたいと思います。同年代の、異業種や他の地域の人と苦楽を共にすることは、必ずその後の人生や仕事において大きな意味を持ってくるようになると思います。出向を奨励し、各会合への出席人数の増加をめざし、京都会議、ブロック会員大会、近畿地区大会は全員参加、サマーコンファレンスは半数参加、沖縄全国大会は1/3参加をめざしたいと思います。これらの大会は忙殺された日常と離れて様々な示唆を得る機会であり、和歌山県や近畿地方、日本が、どういう方向に進んでいくべきかを考えるよい機会になります。

「地域との価値感の共有」

JCを知らない人、誤解している人が多い。また誤解されるようなことをしている側面もあるかもしれません。地域全体で誰もが伊都JCのことをよく知っていて、しかも高く評価されるようにならなければならないと思います。子供なら「大人になったら入りたい」、20〜30代なら「入りたい」、40代以上なら「子供を入れたい」と言ってもらえるようにならなければならないと思います。誤解される要因があるならば、改めるところは改める必要もあると思います。地域の人々から「公の利益のために活躍する団体」として尊敬され称賛される存在をめざさなければならないと思います。

「おわりに」

今までの日本の歴史、和歌山県の歴史、橋本市伊都郡の歴史は、我々より先に生まれた人が作ってきたわけですが、これからの歴史は今20代30代である我々が作っていかなければならないと思います。我々の世代のうち、誰かがやるか、誰もやらないか。これからは、全てが自分達の責任と思ってやるべきだと思います。橋本市伊都郡は、和歌山県は、日本は、成り行きではなく、自分たちの行動如何で、今後どうなっていくかが決まっていくと思います。自分たちが生きている時代は刻々と過ぎていきます。なにもしなければそのまま年月が過ぎ、何かをすればそのせいで良くも悪くもなります。その責任を背負って生きていくしかない。今、世の中はちょっとおかしくなりかけています。誰かが直さなければならないと思います。

挑戦しなければ失敗もないから、責められたり恥をかいたりすることはありません。しかし、今しかできないことをやらずに40歳を迎えることを潔しとしないのがJCではないでしょうか。

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